8月14日戒能民江氏発言を読む

8月14日しんぶん赤旗2面「黙ってはいられない」欄に、「戦争は女性の人権を奪う」と題した、戒能民江氏(1944年生まれ)の発言がのりました。その中の一文を紹介します。

『安倍さんは「女性の活用」といいますが、「男女共同参画社会」の実現は強調しません。男女平等という建て前すらいわないのです。個人の尊厳と固定的な性別役割を内容とする「男女共同参画社会」の実現を嫌悪しているのがわかります。』

ついこの間、広島長崎での平和式典で、昨年同様不戦も反省も言及せずしかも他も昨年をコピペしたと言われてしかたのない、首相としてのあいさつでした。多くの批判があったことは当然といえるでしょう。しかも「被爆国民」とあったのを「被爆国」としたのはなぜかと、毎日新聞で指摘をされました。これについてはすぐ、「被爆国」となぜしたかの弁明が安倍氏にかかわるインターネットで掲載されたそうです。痛い、見透かされた指摘であったことがわかります。コピペである弁明はいなおってせず、ずるく立ち回ってもぐりこませたことがばれると、その点だけはあせって釈明する、見苦しいことです。

その根っこに、「男女平等」をいわないこと(人権の近代感覚が希薄?)があることを、人生の先輩である戒能氏から教えられました。安倍氏を選んだ有権者のひとりとして不明を恥じなくてはなりません。

安倍内閣のたがのはずれよう、多くの人との矛盾、是正がもとめられる時期、捻じ曲げられたものを直していく時期ががきているようです。それはやはり、まず安倍退陣からでしょう。国民の声を安倍氏に届けなくてはなりません。そのために私も微力でも努力を。しかし、私も、「人権」「男女共同参画社会」について改めて勉強が必要と気づかされました。

2014年8月18日 前荷 進