2007-01-01から1年間の記事一覧

2007年も暮れようとしています

すっかりご無沙汰をしてしまいました。2007年、さまざまなことが起こりました。「すべてを疑え」と言った言葉が頭をよぎることにもなりました。現象や表面に目を奪われてしまうのではなく、本質は何かをちゃんと考えていくことに、しっかり目を据えなく…

ノーム・チョムスキー「お節介なアメリカ」その1

ノーム・チョムスキーの著作が9月にちくま新書より発行されました。題は「お節介なアメリカ」、2003年9月から2007年3月までニューヨーク・タイムズ通信社に寄稿した文章を収録したものです。アメリカ市民としてどう行動すべきか、なにに期待すべ…

福田内閣発足

9月23日、辞任表明した安倍晋三総理大臣のあとを埋めるため、安倍総裁の後任を選ぶ自民党総裁選がおこなわれました。福田康夫氏が、麻生派を除く派閥総ぐるみの支持で選ばれました。25日の内閣総理大臣指名選挙では衆院で自民党の福田氏、参院で民主党…

安倍晋三首相辞意表明に思う

安倍首相が、9月12日午後2時から記者会見(NHKテレビ実況中継)で、辞意を表明しました。臨時国会が開かれ本人が所信表明演説を行い、12日にはそれに対する各党の代表質問が行われるまさに直前の意志表示でした。非常識、不見識きわまりない行動で…

「シェイクスピアの人間学」、井上ひさしさんの書評

小田島雄志さん(東京大学名誉教授・東京芸術劇場館長)が、「シェイクスピアの人間学」(新日本出版社)を出版しました。シェイクスピア研究、翻訳で知られている小田島さんが、幅広い視点でほりさげてみた本です。しかしやさしくわかりやすい語り口の肩の…

佐藤正久氏の「発言」

イラクへの自衛隊派遣で陸上自衛隊の先遣隊長として、ヒゲの顔が当時テレビでお馴染みになった佐藤正久氏(現自民党参議院議員、7月の参院選で自民党比例区で立候補し当選)が、8月10日・TBSニュースである「発言」を行い、他のマスコミにも報じられました。…

小沢一郎・シーファー会談

8月8日、民主党党首の小沢一郎氏とシーファー米国駐日大使の会談がありました。テロ特措法延長への支援要請を米国側として申し入れたのです。これに対し小沢氏は、従来から反対していたことであり、延長にも賛成できないとの回答を行いました。この会談で注…

「新聞拡販にみる暴力体質と倫理」

読売新聞の販売店が、同新聞社に対して地位保全の裁判を2001年に起こしました。1審、2審(福岡高裁)で、原告側勝訴しましたが、被告読売新聞は最高裁へ上告、まだ係争中とのことです。7月31日の「しんぶん赤旗」で、フリーライターの黒藪哲哉さんが上…

小田実さん死去

作家で「九条の会」の呼びかけ人のひとりである、小田実(おだ・まこと)さんが7月30日に亡くなりました。75歳でした。心からご冥福をお祈りいたします。札幌で九条の会の講演会があったとき、講演者でこられた小田さんと会う機会がありました。「何でもみて…

柏崎刈羽原発の地震被害 地震大国日本と原発の安全性

今月起きた中越沖地震、新潟県柏崎市、同刈羽村などに大きな被害を与えました。現地と被災者の方々の一日も早い復旧と生活の回復を願っています。今回の地震で特記すべき第一は、震源地の近くにあった東京電力の柏崎刈羽原子力発電所に明確な地震被害がでた…

宮本顕治氏死去

6月18日宮本顕治日本共産党元議長がなくなりました。98歳の長寿、自分の信念での一生をまっとうしたといえるでしょう。1997年に議長を引退するまで、戦前から日本共産党員として活動し、戦後1958年書記長、70年より委員長、82年より議長と…

「壊憲反対」と「活憲賛成」

評論家佐高信さんが、いろいろな改憲意見を含め現日本国憲法についてもさまざまな意見がある、しかし「壊憲」だけは許してはならない、とある講演で発言されていました。それで、思い出したのが、「活憲」という言葉です。積極的に活かしていこうという気持…

自衛隊情報保全隊の国民監視活動

6月6日、日本共産党が記者会見で、自衛隊の情報保全隊の国民へのスパイ、監視、個人情報記録活動を明らかにしました。入手した資料によるものです。防衛大臣直轄の情報保全隊の、2003年12月から2004年3月までの文書記録。反自衛隊活動とレッテ…

女性自衛官、セクハラ・パワハラに対し国家賠償請求訴訟

北海道内の基地に勤務する女性自衛官が、基地内で自らが被害者のセクハラ、そして事実を解明しようとせず退職を強要するパワハラに対して、札幌地裁に国家賠償請求訴訟を起こしました。その第1回口頭弁論が6月11日に行われました。原告の女性自衛官が出…

埼玉県蕨市で県内初の共産党員市長誕生

6月3日投票日の埼玉県蕨市の市長選挙で、元共産党市議の頼高氏が新人同士の争いを制し、当選となりました。埼玉県初の共産党員首長誕生で、地元では大きな話題となっているそうです。自民、公明の推薦候補を一騎打ちでおおきく引き離しての勝利だそうです…

ブッシュ大統領、イラク撤退期限付き戦費予算に拒否権

米上院下院で承認されたイラク戦費に関する予算に、ブッシュ大統領は拒否権を行使、現在たなざらしという事態になりました。決着がつくには時間がかかりそうです。イラク戦争に対する国民の批判の高まりのなか、昨年秋より多数派となった民主党のリードの議…

温家宝中国首相、国会演説と天皇との対話

来日した中国の温家宝首相、4月12日に国会演説を中国の首相として初めて行いました。その中で日中の歴史認識についても多くの時間をさいています。中国への侵略戦争への日本政府の「反省とおわび」を積極的に評価しているとし、「実際の行動で示されることを…

加藤紘一「テロルの真犯人」

自民党代議士加藤紘一氏が、65歳の「老テロリスト」により山形県鶴岡市の自宅件事務所に放火されたのが2006年8月15日。加藤氏の小泉首相(当時)の靖国神社参拝批判が、遠因とも言われています。そのことに触発された加藤氏の著作「テロルの真犯人」が、同年…

エーレン・ワタダ中尉の軍事法廷、意外な展開で3月に継続

エーレン・ワタダ中尉を裁く米軍事法廷が、2月上旬シアトルで始められました。ところが審理無効という理由で、3月12日に次回となり、判決にいたりませんでした。ワタダ中尉は、制約された中でも屈しない姿勢を貫いています。いっそう目を離せないことになっ…

イラクでの米兵死者3千名超える 2006年末で突破

イラク戦争(2003年)以来の米兵死者、2006年末で3千名を突破、米国のマスコミは大きく取り上げました。間違いを認めて撤退しか道はありません。エーレン・ワタダ中尉の命令拒否、ますます正しさが示されてきています。彼を「裁く」米軍事法廷、2月に判決予…