2011-01-01から1年間の記事一覧

松原隆一郎「『橋下徹総理』という悪夢」

月刊誌文藝春秋2012年1月号に、東大大学院教授(経済学)松原隆一郎氏が「『橋下徹総理』という悪夢 稀代のポピュリストが日本を破壊する?」を寄稿しています。「私は生まれてから高校まで神戸の街で育った関西人です。普段は東京で暮していますが、今…

重い問いかけ 在韓日本大使館前「平和の碑」

12月14日韓国の首都ソウルにある在韓日本大使館前に銅像「平和の碑」が設置されました。手を膝の上に置いた短髪の少女の像です。碑には、韓国語、英語、日本語で「1992年1月8日からここ日本大使館前で開かれた日本軍慰安婦問題の解決を促す水曜デ…

「橋下主義(ハシズム)を許すな!」緊急出版の意味を考える

2011年11月15日発行でビジネス社より「橋下主義(ハシズム)を許すな!」が出版されました。11月27日投票で大阪府知事選、大阪市長選が戦われています。橋下徹(はしもと・とおる)氏と彼が率いる「大阪維新の会」、その言動が「ハシズム」とも言われており…

稲葉圭昭「恥さらし 北海道警悪徳刑事の告白」

10月に講談社より「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」が出版されました。著者は、元北海道警察警部・銃器対策課の稲葉圭昭氏です。「恥さらし」は、悪行をこれでもかこれでもかと書き綴ったものではありません。冷静かつ淡々と、犯した間違いを語り、そ…

五十嵐仁「政治改革提言」

9月15日「しんぶん赤旗『いま言いたい』」欄に、政治学者五十嵐仁氏(法政大学大原社会問題研究所所長)が発言していました。これからの政治改革への提言です。たいへんよくまとまった形で本人の提言内容を知る文章でした。要旨を紹介します。今の日本政治の…

陸川(ルー・チュアン)「南京!南京!」

8月21日東京で中国映画「南京!南京!」の上映会が行われました。「史実を守る実行委員会」主催で、一日限りの上映会でしたが、多数の観客があったようです。映画監督陸川(ルーチュアン)氏も来日参加、あいさつを行いました。というところまでは、上映…

北電のヤラセ発覚

北電(北海道電力)、泊原発のプルサーマル発電についての2008年の説明会などで、会社ぐるみでないかという社員や関係先への参加働きかけをしていたことが明らかになりました。8月下旬日本共産党道委員会が残されていたメールから疑いを指摘、機関紙で…

高橋はるみ北海道知事の「決断」

高橋はるみ北海道知事は、北電泊原子力発電所の3号機の営業運転再開を、8月17日記者会見して容認を表明しました。議会の委員会審議を1日やっての態度表明です。道議会の多数会派である、自民党民主党も基本姿勢は1日やったら検討は済んだということなので…

藤原正彦「日本人の誇り」に天動説を思った

藤原正彦氏(お茶の水大学名誉教授)が4月に文春新書から「日本人の誇り」を出版しました。数学者でありエッセイストとして知られる彼の最新作のようです。彼の著作は何冊か最近では「国家の品格」「名著講義」などで私も親しんできました。クセも個性もある…

池井戸潤「下町ロケット」直木賞

7月14日第145回の直木賞に池井戸潤氏(48歳)の「下町ロケット」が選ばれました。年商100億規模の中小企業(?)が、さまざまな試練を切り抜け発展していくことを描いた作品です。池井戸氏の受賞の弁は以下の通りです。 「企業小説が文壇で評価されるのは難…

上田文雄札幌市長「泊原発プルサーマル計画凍結申し入れ」を評価する

6月30日上田文雄札幌市長が、北海道電力に対し、北海道の泊原発で3号炉として建設中で来年春稼動予定のプルサーマル発電所について、凍結を要請の申し入れをしました。国と北海道とに対しても、関連した要請書を提出しました。今3・11台震災による東京電…

6月21日日米安全保障協議委員会(2プラス2)の「合意」には驚いた

2011年6月21日に米国で開催された日米安全保障協議委員会(2プラス2)は、4年ぶりの開催だそうですが、合意文書を発表して終わりました。日米両政府としての合意ということになります。それなりに重いものということです。マスコミ報道などでその…

香山リカ「<不安な時代>の精神病理」

3月11日の大震災と原発被災事故の後、さまざまな人がこれからのことを発言しています。いや、私を含めてひとりひとりが考えているだから発言しているといったほうが正しいのかもしれません。精神科医香山リカさんの「<不安な時代>の精神病理」(講談社現代…

不破哲三「『科学の目』で原発災害を考える」

日本共産党のトップであった不破哲三氏(1930年生まれ)が、最近行った講演「『科学の目』で原発災害を考える」が評判になっているようです。原発事故でかりかりしている友人から知らされ関心を持ちました。世の中便利になったもので、知らせてくれたよ…

「6月23日は沖縄県慰霊の日」

6月23日は沖縄県慰霊の日です。太平洋戦争末期沖縄本島での戦闘終結の日とされ、沖縄県独自の記念日です。このたび鳥目の会として「沖縄の痛みは日本の痛み 6月23日は沖縄県慰霊の日」の垂れ幕を6月1日より掲げました。6月30日まで慰霊の日が含まれる6月いっ…

河野太郎「エネルギー政策は転換するしかない」

自民党衆議院議員河野太郎(こうの・たろう)氏が、月刊誌「世界」6月号(岩波書店)の東日本大震災・原発災害特集「原子力からの脱出」に登場、インタビューに答えています。題して「エネルギー政策は転換するしかない」です。各界の人がインタビューの答…

5月19日オバマ米大統領中東情勢演説

オバマ米大統領が中東情勢についての演説を5月19日国務省内で行いました。イスラエルとパレスチナの中東和平交渉について次のように言及したようです。北海道新聞20日夕刊から引用します。「イスラエルとパレスチナの将来の境界線は、イスラエルが占領…

吉井英勝著「原発抜き・地域再生の温暖化対策へ」に教えられる

3月11日以降、気の許せない状況が続いています。そのなかでも特筆すべきものが東京電力福島第一原子力発電所地震津波被災事故(進行中)です。このゴールデンウィーク、昨日までに1冊の本を読み終えました。吉井英勝著「原発抜き・地域再生の温暖化対策へ」…

高山文彦「糾弾」(週刊ポスト連載中)は重い投げかけ

週刊ポスト㋄6日13日合併号、高山文彦氏の「糾弾」第33回でした。自然エネルギー志向をはっきりさせた孫正義氏インタビュー記事につられて購入、そのなかで「糾弾」に出会いました。重い内容重い問いかけです。その投げかけに私もはっとさせられました…

どうあっても消費税増税なのか 財務省の知的レベルを疑う

3月11日の東北太平洋沖大地震とそれにより引き起こされ進行中の東京電力福島第一原子力発電所事故、深刻な膨大な被害がもたらされました。復興には多大な費用と時間がかかることは容易に想像できます。当然それにたいする財源の確保が必要です。今菅内閣が言…

城南信用金庫の決断「脱原発の姿勢」に賛同する

東京と神奈川を地盤とする城南信用金庫がこの4月に脱原発の姿勢を表明しました。4月19日朝日新聞のインターネット報道アサヒコムで知りました。城南信用金庫のホームページにはその声明が掲載されています。「原発に頼らない安心できる社会へ 城南信用金…

ブッシュ前米大統領の痛々しい言い訳と居直り

4月の日本経済新聞「私の履歴書」、ジョージ・W.ブッシュ前米大統領が登場しています。なかなか率直な発言ぶりで、その意味では面白く読んでいます。4月20日の第20回が、題して「大義喪失 大量破壊兵器はない 2つの過ちと揺るがぬ思い」でした。2004年秋、…

4月13日きっこのブログ「世界最悪の原発事故を起こした自民党の総理大臣」

「きっこのブログ」、「きっこ」という女性のブログで人気ブログのひとつだそうです。キャッチフレーズが「単なる自己満足ブログです。操作された嘘の情報を信じるのはバカの勝手。真実を書くのはあたしの自由。」のようです。投稿内容は、近況とか趣味とか…

「過ちては改むるにはばかることなかれ」

3月11日の東北・関東大震災による東京電力福島第一原子力発電所の被災事故は、4月8日段階でも押さえ込んだ様子はまだ見られません。すでに過去の原発の2大事故、スリーマイルとチェルノブイリに比較しても、スリーマイル以上チェルノブイリ以下と言わ…

「東北・関東大震災」と原子力発電所被災事故

2011年3月11日、日本の歴史の中でも語り継がれる1日になるでしょう。午後にマグニチュード9.0という超巨大地震が宮城県沖を震源地として起き、東北地方に震度7という地域さえありました。地震の呼称いろいろあるようですが、ここでは最初に聞き覚えた「…

エジプト・ムバラク政権の崩壊の示すものは

2月11日、エジプトでムバラク大統領が辞任、30年にわたる長期政権が崩壊しました。広範な国民の民主化要求によるものです。デモなどの行動が大規模に行われ、30年のムバラク氏の政権は幕を閉じました。かってのイランの王政崩壊も2月11日だったそうです。ム…

1月9日しんぶん赤旗「大手5紙『共同社説』批判」

1月9日、「しんぶん赤旗」1面トップ記事が、大手全国紙(朝日、読売、日経、毎日、産経)の社説に対し批判記事でした。1月4日の菅総理大臣の年頭会見に関する社説を8日までに各紙掲載したというのですが、あたかも「共同社説」のごとき内容だったとい…

日本経済新聞1月3日連載「三度目の奇跡」第2回で秋丸機関の報告書言及

日本経済新聞1月1日より連載「三度目の奇跡」がはじまりました。「第1部私は45歳」からです。この2回目1月3日が「現実を直視、今年こそ」とし、「開戦前、焼き捨てられた報告書」として1941年半ばにできた「秋丸報告書」について言及しています。陸軍が秋丸…