辞めるべきは麻生太郎総理大臣では?

6月12日、鳩山邦夫総務大臣麻生太郎総理大臣に辞表を提出、辞任しました。日本郵政社長の再任問題で、閣内不統一状態となったためです。

6月12日北海道新聞夕刊は、首相周辺の発言として、ポピュリズムのきわみとの言い方で鳩山大臣の言動に対する更迭も含め切り捨てるしかないとの評価を伝えています。また麻生総理大臣は、テレビニュースで鳩山大臣が内閣や日本郵政を混乱させたとの発言を行っています。どちらも、鳩山大臣は間違った誤った言動をしたから、辞表を受け取った、彼は責任をとったという言い方です。

鳩山邦夫議員(自民党)議員は、大臣として日本郵政の現社長の再任を認めないと、一貫して発言してきました。そうはさせないという、麻生総理の考えと合わないとして、今回の本人の辞任です。非常に筋の通った行動であると私は受け止めています。現西川社長はさまざまの問題の責任は明確ですし、再任はとんでもない、けじめをつけさせるべき、が私の意見であり、鳩山大臣の主張を共感をもって聞いていました。問題ある結果となっている日本郵政の社長としての経営責任はあるし、自らも示すべきだからです。

ところが、なぜかそうした正論が通らなかったのです。小泉純一郎議員がまきかえしの動きをしたとの一部マスコミ報道もありますが、とにかく再任をなんとしてもと、麻生自公内閣は態度をはっきりさせました。無理が通れば道理がひっこむ、という絵に描いたような実例となりました。麻生太郎総理大臣は、くさいものにふた、で事態を切り抜けようとしているのかもしれません。しかし、分別ある行動とは、私にはどうしても思われません。

辞めるべきだったのは、麻生太郎総理大臣のほうだったのでは、が私の気持ちです。こんな調子では、景気も他の諸問題もなにひとつ好転させる力はないようです。

朝日新聞は13日朝のインターネットニュースでみる限りでは、鳩山議員の個人的言動の後追いに終始です。問題の本質にせまる姿勢は希薄なのかとすら思いました。マスコミもくさいものにふたに加担して、読者に考えさせずの報道ぶりでは、読者の判断を誤らせるのではないでしょうか。

以上 (あほうどり)090613