日弁連次期会長に宇都宮健児氏当選

先日行われた会長選挙の再投票で、東京弁護士会所属の宇都宮健児氏が、勝利しました。以前なら当選したであろう有力候補を破っての当選です。

弱者支援の弁護士として実績をつみあげてきた宇都宮氏。彼の半生記によれば、「落ちこぼれ弁護士」としての苦労があったそうで、それが弱者への弁護活動に踏み込んでいったことにもなったそうです。2008年末から2009年年明けの年越し派遣村の名誉村長も勤めました。憲法25条の立場にたった活動を一貫してすすめてきました。異色といってよい人物です。しかも、いわゆる各地所属弁護士会での活動実績からを積み上げての立候補ではありません。

従来とは違った形での立候補者が、多くの弁護士の支持をうけて次期会長に選ばれました。新しい風が吹いたことは確かです。社会の変化をさきどりしているものなのかどうか。

憲法二五条は憲法九条と結びついているものとは、昨年6月のグリーン九条の会講演会での品川正治さんが言及されたことでした。そうしたことへの世の中の気づきが、宇都宮氏を押し上げたことにもなったのでしょうか。

以上 (あほうどり) 100314