「密約」明らかに

3月9日、外務省の有識者委員会(座長 北岡伸一東大教授)が岡田外相に報告書を提出しました。その内容は、日米間にあったといわれる「密約」に関して、4つの密約の存在を認めるものでした。核持込密約など、存在を一貫して否定してきたこれまでの政府(自民党のみか自民党の連立)の主張は覆されることになりました。

岡田外相は、これまでの政府見解の変更も表明しました。

政権交代があってことの、劇的できごとのひとつが起こったわけです。これまでシラをきり続けてきた政治家はどういう態度をとるつもりなのでしょう。また今後は政治はどうあつかっていくのでしょう。

国民をあざむいて一部の政府関係者が密約を隠していたこと、きびしく総括されなければなりません。憲法九条からも非核原則からも許されてよいことではありませんから。

毎日新聞記者西山太吉氏が密約の一部をあばき、政府のてにより刑事罰をうけながら、これまで屈せず、発言を続けてきました。30年以上にわたりです。小説「運命の人」のモデルともなり、広く知られるようになりましたが、今回の報告書を深い感慨を持って受け止められたのではないでしょうか。その内容についての評価はあるにしても。

以上 (与謝名 阿寒) 100310