河野太郎「エネルギー政策は転換するしかない」

自民党衆議院議員河野太郎(こうの・たろう)氏が、月刊誌「世界」6月号(岩波書店)の東日本大震災原発災害特集「原子力からの脱出」に登場、インタビューに答えています。題して「エネルギー政策は転換するしかない」です。各界の人がインタビューの答えたり、寄稿しています。政治の分野では他に民主党衆議院議員川内博史が登場していました。

河野氏は、これまで原発推進を政権与党として推進してきた自民党議員、野党となった今は自民党影の内閣 行政刷新・公務員制度改革担当」でもあり有力議員のひとりです。

推進してきた自民党国会議員として、過去の自党の政策の誤りを認め、転換を求める立場を明らかにした内容です。党内でも転換への主張と行動の立場にたっているとか。政治のなかでの問題点を示し、議員としての体験を踏まえ、まことに説得力ある発言を行っていました。

政党の活動や政策にたいして、その政党の支持者や党員なら他の人よりも良く知っているのが通例です。それを理解し納得しているからこその立場だからです。でも時代の進展、状況の変化のなかで、これまで掲げてきた政策が問われる時があれば、それについても率直な意見があるべきです。その意味で、今回の発言、事態に対して自分としての率直なものと受け止めました。

自民党民主党公明党みんなの党共産党社民党などそれはすべての党についてもいえるのではないでしょうか。言ったりやっていることが正しいと検証されるならそれでよし、もし誤っていたり間違いもあるなら、それは改めていくことにするのは当然でしょう。党員や支持者たちによる声の反映も改めることを進める大きな力ではと思いました。

3・11を境に日本が変わらざるをえないとすれば、内部での議論、外部との意見交換、そうしたことにいっそう耳を傾け汲み上げる姿勢が、必要です。政党の枠を超えた取組みが要求されることにはなおそうではないでしょうか。

河野太郎氏の気持と態度、党員だからこその声として、私は前向きに受け止めました。自民党も変わるべき時なのです。その期待をいだかせる「世界」知らせとなりました。

2011年6月2日 前荷進