不破哲三「『科学の目』で原発災害を考える」

日本共産党のトップであった不破哲三氏(1930年生まれ)が、最近行った講演「『科学の目』で原発災害を考える」が評判になっているようです。原発事故でかりかりしている友人から知らされ関心を持ちました。

世の中便利になったもので、知らせてくれたように共産党のホームヘムページに掲載されていました(6月1日現在)。5月10日の講演でした(正確には長い講演から該当部分を抜き出したもののよう)。そこから、読みました。感心したのでその後印刷して読み直しました。なお理解できたように思います。

長い国会議員生活の中で、不破氏も原発原子力問題を精力的にとりあげていたことを知りました。後輩の同党議員の吉井英勝氏が以前から警鐘を鳴らしていたことを3月11日以降著作を読んではじめて知りましたが、吉井氏が皮切りというわけでもなかったのです。新に不破氏の活動を知ることになりました。ふたりをつなげてみると数十年にわたり声をあげていたわけでした。今ふりかえると、まことに妥当な指摘をしていたといわざるをえません。しかも事実に即して系統的に。学ぶ甲斐のあることでした。

もうひとつ、欠かせない学びがあるのではないでしょうか。それをまったく受け止めなかったのが歴代政府、電力会社でした。その意味でも福島の原発事故、まったくの人災であったわけです。しかしどうして耳を貸さなかったのも、不思議で、その点を自分なりに考えようも検討課題に入りました。

共産党、良いことを言っていたことを再認識しました。誰とであっても関心あることでかみあうことがあると、これまでとまた違った見方になります。評価することになりました。私の目や耳も、感性も、狭く限られたものでした。反省材料です。

「誰が言っているのではなく、何を言っているのが大事」というような言葉を聞いたことがありますが、なるほどこういう場合かと納得しました。納得した様々の意見、知る人の輪が少しでも拡がるよう声に出すようこころがけるにことにいたします。なにしろ自分の教えられたのですから。

2011年6月7日 与謝名阿寒