3月15日しんぶん赤旗記事、3月16日しんぶん赤旗日曜版記事に注目

3月15日しんぶん赤旗は、14日に行われた志位和夫日本共産党委員長の見解発表を報じました。見解「歴史の偽造は許されないー『河野談話』と日本軍『慰安婦』問題の真実」を全文紹介もしています。さらに17日、14日の内外記者の質問への回答、さらに見解への各界の感想を報じています。論点をはっきりさせたたいへん詳細な見解発表と受け止めました。続く報道も親切です。

3月16日しんぶん赤旗日曜版では、「これが南京大虐殺」と題して、福島県の小野賢二氏の研究調査結果を報じています。小野氏が戦後入手した30冊以上の陣中日記が大虐殺について生々しく伝えていることを知らせてくれました。笠原十九司(とくし)氏の解説も明快です。

過去の歴史にきちん向き合い見つめている、日本人がいる、日本の政党がある、ということを内外に表明したことの意義や意味は、軽いものではありません。とくに、ヘイト・スピーチの垂れ流しがあったり、戦争犯罪の隠ぺい発言も目に付く昨今、たいへん時宜にもかなっています。日本国民ひとりひとりにとって、大事な問題でもありますから。

そうした誰とでもかみあう内容の見解や記事です。それらを、共産党の言っていることと限定的に見たりとらえたりすることは、視野が狭いことにてになりかねないと自戒しました。共産党であろうとなかろうと、いいものはいい、正しいことは正しいと、そう考えたなら、まず認めることが必要ではないでしょうか。さらに自分の意見も加えて、広める努力も、求められるのではないでしょうか。また、共産党が言ってくれる、言ってくれている、ということで、自らの発言あるいは紹介を控えめにしてもよいと考える人がいるならばそれも私にはいただけません。適当な代弁として、他人の頭から借りたものを借りているだけでは、周りの納得や理解のための努力がおざなりになってしまう場合があるだろうからです。

過去の戦争には、これまでの多くの日本人の反省と直視があります。これらは、それに加えられる、誠実な発言ではないでしょうか。価値あり重みのある発信と受け止めました。共産党、引き続き声を上げていってほしいものです。幅広い人たちにもどんどん伝わるよう心がけてもらって。

通じる内容の発信があれば、それを、どう受け止め、そして周りにどう伝えていくか、私も課題を与えられる立場と思っています。今回がまさにそうでした。

2014年3月18日 前荷 進