2006年ノーベル平和賞、バンデグラシュのムハマド・ユヌス氏に

10月13日、ノルウェーノーベル平和賞委員会、2006年のノーベル平和賞をバンデグラシュのグラミン銀行と創設者ムハマド・ユヌス氏(66歳)に授与することを発表しました。

ユヌス氏は、大学教授の職をなげうって、貧困者救済のマイクロクレジット事業をグラミン銀行という形で、バンデグラシュではじめました。、1976年にスタートしたグラミン銀行は、今累計貸し出しが53億ドル、577万人の借り手という規模にまでなりました。

マイクロクレジット事業とは、貧困撲滅のために低所得者に小額の資金を事業目的で貸し出す融資の仕組みで、無担保で貸し出すものです。数人の連帯責任グループを結成させ返済の約束を守らせる形をとっています。南アジア、中東、アフリカにその趣旨の活動は広がっているそうです。

ユヌス氏はこうも言っているそうです。
「慈善事業は貧困問題の解決にはならない。人間の可能性を引き出す支援さえあれば貧しい人々も自立できる。」(日本経済新聞10月14日朝刊6面)
活動が根付いたのは、前向きな人々の事業発見機会や場面と結びついているからなのでしょうか。借りるとき、貸すときには、しっかりした相談体制もしかれているとのことです。はっきり理解しているのではありませんが、たしか日本にも、触発されての活動もあったような気持ちです。

以上 (世話人