障害者自立支援法の悲しいしわよせ

10月31日朝日新聞、長野県軽井沢町知的障害者施設「浅間学園」が、来月熊本県で開幕するスペシャルオリンピックス」(知的発達障害者のスポーツ大会)国内大会への出場を断念していたと報道しました。

今年4月施行された「障害者自立支援法」は、障害者の地域での自立をうながすという趣旨で国会で賛否が分かれる中成立した法律です。ところがその内容に、障害者本人の施設利用に自己負担分が新たに盛り込まれています。その結果、浅間学園では、それまでの入所者の負担額が月1万5千円〜2万4千円だったのが、多い人で7万5千円となりました。そのため、参加費ひとり6万円の捻出が難しくなったとの理由で、出場断念だそうです。

痛ましいことと受け止めました。支援法により自治体もそれぞれが対応に追われているようです。これは財政難を口実にした弱者いじめではないかとの思いを、その記事から感じたのはまことに残念です。法律の改善に関しての声、あげていく必要なあるかもしれません。

以上 前荷 進  061031