アルジャジーラ10周年、11月15日から英語放送も

中東の衛星テレビ局アルジャジーラが1996年11月1日の開局から、10周年を迎えました。中東のカタールに本拠を置き、運営資金はカタール政府が負担しています。現在、全世界で5千万人の視聴者を抱えるといわれ、英国のBBCと肩を並べる一大メディアに成長し、11月15日から英語放送をドーハ、ロンドン、ワシントン、クアラルンプールの4拠点から24時間体制ではじめるそうです。(11月2日 日本経済新聞記事)

アルジャジーラ(日経ではアルジャズィーラと表記)は、インターネットの英語版ウェブサイトを以前から持っています。それを知って、時々のぞくことをしばらく前にはじめました。なるほど、アメリカの放送局のニュースや論調とは、日本のそれとも、たいへん違うものです。あたりまえといえばあたりまえですが、いささか視野が広がりました。

中東諸国の「アラブ、イスラム社会の声」を正しく伝えようということ、パレスチナ問題では「親イスラエルの米メディア」への不満があること、に応える内容であることも、メディアとしての地位を固めていくうえで大きなものがあったようです。編集は政府と独立しているとして、歯に衣をきせない報道姿勢も力となっているようです。

反面、批判も手厳しいものがありますが、なかには報道の出足をくじくための筋違いなものもあります。とりわけ、イラク戦争で中心となっている、米英サイドからのものにそれが多いようなのは、やはり痛いところをついているからでしょうか。

英語放送としての拡充もあり、いっそう発言の影響力大きくなっていくものと考えられます。

以上 世話人