米軍機訓練で、2005年9月9日江差町の乳児怪我

12月5日、北海道議会で日本共産党の真下紀子議員が一般質問で、昨年9月に道南の江差町で米軍のF16戦闘機の低空飛行訓練が行われ衝撃波による人身事故がでていたことを明らかにしました。当日の北海道新聞朝刊も大きくその内容をとりあげていました。

2005年9月9日午後零時半ごろ、江差町の民家で、ごう音と共にガラス戸が倒れ、その割れたガラスで生後3ヶ月の乳児の顔に当たり、怪我をしたというものです。原因は低空飛行による衝撃波、米軍機が起こした人身事故でした。今回の事故後、在札幌米国総領事は江差町を訪れて家族に謝罪、日米地位協定に基づいて札幌防衛施設局が賠償金を払ったそうです。

真下道議の質問に対し、高橋はるみ知事は、「昨日報告を受けた」「米軍にかかわる事故は、米軍と国に責任がある」と述べたといいます。その後の記者会見では「そうした事故があった場合は道民には発表するようにする」といったそうですから、質問で考えを少しは改めたのかもしれません。

北海道新聞記事では、過去5年間で道内の民家などのガラス破損事故は他に5件あり、いずれもこれまで未発表だったとされています。

その米軍機は青森県三沢基地所属のもの。今米戦闘機訓練を空自千歳基地に移転しようとする動きが進められていますが、はなはだ危険な実態がひとつ明らかにされました。加えて、日本政府側の姿勢、つられての北海道の姿勢の問題点も。

以上 (与謝名 阿寒)061207