米誌タイム、「今年の人」に「あなた」

12月18日号米誌タイム、恒例の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」(今年の人)として、2006年は「YOU」(あなた)を選びました。通常は個人の誰かが選ばれるものに、「一般市民」を指す言葉「あなた」が選ばれるのは異例です。インターネットで各個人が自由に発信し、まわりに影響を与えている時代になったことが理由だそうです。

梅田望夫さんが、新潮新書ウェブ人間論」での対談の中で、言語の広がりのなかでいけば、日本語インターネットの世界は、世界的には閉じられた狭いものになっている、あるいはなっていく可能性のあることを指摘していました。国としての使用人口でいけば、もっと多くの人の言語もあります。また、公用語として広く使用されている言葉もあります。英語はその最たるものでしょう。

英語でのインターネットの世界の広がり影響力、視野にいれておかなくてはならないことです。同時に、的確な翻訳が得られれば、日本語ネットの世界も、もっと世界につながる結果を産み出すだけの内容があることも、梅田さん言及していました。自動翻訳はまだまだ先のこと、人力翻訳でたよりの段階だそうですが、相互の接点も大事にしていかなくてはならないようです。

いずれにしても、世界は間違いなく「狭く」なりました。

以上 (世話人) 061223