小沢一郎・シーファー会談

8月8日、民主党党首の小沢一郎氏とシーファー米国駐日大使の会談がありました。テロ特措法延長への支援要請を米国側として申し入れたのです。これに対し小沢氏は、従来から反対していたことであり、延長にも賛成できないとの回答を行いました。

この会談で注目すべきことがあります。マスコミに公開の形の会談とし、やりとりのすべてを明らかにしたことです。小沢氏は、密室の会談で、憶測が生まれるのを拒否しました。さらに、参議院では、テロ特措法反対の立場をとる民主党共産党社民党が多数となる中で、その姿勢を貫くことを改めて明言したことです。またこれほどあからさまに米国の大使が野党の党首に圧力をかけるものなのか、よくわかる機会となったことです。

テロ特措法(名称でなく中味のまがまがしさがあります)、そしてイラクへの自衛隊派遣については、日本国民の多くが疑問を持ち、反対の声も大きなものがありました。自民公明の与党が議会の多数を頼んで強引な見切り発車で、推し進めてきました。今の小池防衛大臣の訪米と迎合発言は、そのいびつさをしめすものです。

ようやくそのことがまともな論議で、国会で検討されることになります。国会も国民の声を反映し、時代に追いついてきたと言えるのかもしれません。イラクへの自衛隊派遣に異議を言い続けてきた立場のひとりとして、まともな方向に舵をとるよう、しっかりエールを送りたい気持ちです。

以上 (世話人) 070812