安倍晋三首相辞意表明に思う

安倍首相が、9月12日午後2時から記者会見(NHKテレビ実況中継)で、辞意を表明しました。臨時国会が開かれ本人が所信表明演説を行い、12日にはそれに対する各党の代表質問が行われるまさに直前の意志表示でした。非常識、不見識きわまりない行動です。7月の参議院選での自民・公明の惨敗がありました。そのとき辞任しているべきだったのです。お粗末なしめくくりですが、精神的にも肉体的にも限界だったのでしょう。苦労をしらない3世議員が、虚像のよそおいで議員となり総理大臣までなったものの、メッキがはがれることになりました。「靖国派」だけは骨の髄までのようですが、それを堅持するものの中味のいい加減さも露呈してしまいました。

理解したのは、そこまで追いつめられていたんだということです。さまざまな国民の声が追いつめたのです。小泉政権以来の無理・誤りが無残なほころびぶりをみせました。批判的立場をとり、それを公言していた者のひとりとしてうれしいかぎりです。

テロ特措法なる米軍支援法の延長阻止が、現実のものとなってきました。実現に私なりの努力も緩まずにいこうと思っています。

時代を生きている実感、新鮮に味わっています。

以上 (前荷 進) 070913