総選挙間近なんだそうです

9月のはじめ、福田康夫総理大臣(自民党総裁)の辞任表明を受けて、衆議院第1党である自民党の次期総裁選挙がはじめられました。自党国会議員20人の推薦を得た5人が立候補し、戦っています。下旬には自民党新総裁が党内選挙で決まり、そのあと国会での投票を経て総理大臣に選出されることになります。これまでの自民党は国会第1党であるため、総裁は過去1人を除いて総理大臣になってきました。少なくとも連立与党の体制が崩れなければ、この流れでいくはずです。

今回は、この総理大臣が組閣する新内閣は、する仕事はきわめて限定的と言われています。極端にいえば、発足後できるだけ速やかに国会を解散し、総選挙を行うことが仕事なのだそうです。早ければ10月26日投票の流れでなどということさえ報道されています。

その総選挙後、今の連立与党が新内閣のままでひきつづきいくことになるのか、連立与党の枠組みは変わらなくても新々内閣というよそおいでいくことになるのかは、結果次第です。総選挙結果が連立与党に厳しくて、自民党衆院第1党の座をそれまでの野党に譲る事態になれば、自民・公明の連立与党は下野、これまでの野党が与党となるまったくの「新内閣」のスタートとなります。

福田総理では不人気だから、誰か代わりをたてて総選挙を行わなければどうしようもない、との声で、今回の自民党総裁選挙になったのがほんとのところらしいのです。しかし、他の誰であっても厳しい選挙になるでしょう。なにしろ、4月までの持ち越し課題があるのに加え、4月に道路特定財源のためのガソリン税の特例復活、後期高齢者医療制度の強行実施がありました。そして5月以降のさまざまの新問題への無策ぶりです。それらのことへは、5名の候補者は誰も踏み込んだ反省と打開策の打ち出しをしていません。大筋ではみんな堺屋太一氏いわくの「ベルサイユ族」とも思える足並みの揃いようです。米国の次の大統領選挙の民主共和両党の候補者が、現政権のイラク戦争とその後の態度について、きわめて厳しい態度であるのと、好対照と言わなくてはなりません。

加えて、9月15日の米証券大手リーマン・ブラザーズ倒産に示されているような、大恐慌以来ともいわれる米金融危機、それは世界に日本に大きな影と影響をもたらしてきます。連立与党側の勝手な思惑は、すでにつまずきを示しているといっても過言ではないでしょう。

新内閣発足すんなり解散総選挙という具合になるかどうかはわかりませんが、波高い状況の今後であることは間違いありません。私の意見は、冒頭解散などとんでもない、徹底審議も行い、すくなくとも補正予算は練ったものを成立させてからの解散であってほしいというものです。

鳥目の会、スタートしてからですが、ブログを2006年にはじめました。ごくうちわに向けたかたちでやってきました。会もそのブログもそのままでよいのかどうか、思案の時期にきているようです。他とのつながりも考えていく時になってきたかもしれません。今月来月にかけて、長い目でいくためにはどうしたものか検討していくことにいたします。

以上 (世話人) 080920