核持ち込み密約ようやく明るみに

6月1日、北海道新聞朝刊1面で、1960年の安全保障条約改定に際し、日米間で核持ち込み密約が結ばれていたことが報じられました。共同通信配信記事だそうです。東京新聞も1面トップとの報道のようです。北海道で読む限り、日本経済新聞は6月1日2日は報じていませんでした。6月1日朝刊段階では、朝日新聞、読売新聞も報じていないようです。

記事内容は衝撃的です。核持ち込みは事前協議の対象にしないと取り決め、それが文書であり外務省で管理されてきたということを、歴代の元外務省事務次官経験者4人が共同通信の取材に対し明らかにしたということですから。それが本当なら、1960年以来自民党政権のもとで、「核持ち込み密約はない」といい続けてきた日本政府は、国民をあざむいてきたということになります。現自公政権も、6月1日官房長官が記者会見でその報道を否定しましたから、同罪の可能性十分です。

しかし、この報道が新たな糸口となって、「核持ち込み密約」をはっきりさせてもらわなくてはなりません。外務省も一貫して否定しつづけてきました。それがおおもとから重大な発言がでてきました。

個人的にはどうして今、4人の人が口を開いたのだろうということに関心があります。反省も勇気も必要なことです。しかし、キング牧師ではありませんが、「偽りはいつまでも続かない」そうです。そうした天の時が熟したといえるのかもしれません。

以上 (与謝名 阿寒) 090602