民主党の総選挙マニフェスト発表

解散後、民主党が総選挙マニフェストを発表しました。新聞、テレビは一斉に報じています。

内容を自分なりにかみくだいたわけでも、かみくだけたわけでもありません。私なりに納得できる項目がいくつかある、選挙の結果、それらを実現してくれたらよいなとは感じました。現在の麻生内閣と与党自民党公明党の政策では、もりこもうということにはならないでしょうから。

マスコミの報道で「強調」されていると感じたことは、「政策の実現可能性を問う」ということが色濃いものが共通しているということでした。自民党公明党の連立与党が政権を維持できない可能性が高いとマスコミが報じている中、民主党議席の伸びがその可能性を大きく左右することは間違いありません。ですから、マニフェストの中味を吟味することが大事であることはいうまでもありません。大きなスペースや時間がさかれることは当然です。

しかし、どこか片手落ちという印象を持ちました。これまでの政権のやってきたことと民主党マニフェストということがあわせて押さえられた解説がないのです。あるいはこれからでてくるだろう自民党などのマニフェストを想定しての解説がないのです。ないというのはオーバーでも、民主党のそれは問題がある、という論調が強く感じられるのです。たとえば財源、たとえば外交戦略のぶれ、などなど。

新聞、テレビは、これまでの自らの報道をふりかえっての論調をきちんとすべきです。私でさえ以下のような気持を持っているのですから。このあいだの参議院選挙前は、衆参両院での圧倒的与党多数ということで、ごりおしが目につきました。一定の審判が参院選でくだされたにもかかわらず、与党は「無理を通せば道理は引っ込む」姿勢を反省したようには私には見えないのです。おまけにリーマン・ブラザース破綻以来の世界経済危機の根っこにきりこみ、国内経済を守ろうというのには、後を考えない「ばらまき」ではうまくないのではと感じています。

私個人で言えば、今回の総選挙では「後期高齢者医療制度は廃止」とかかげていないところには、入れません。

以上 (あほうどり) 090728