総選挙結果に考える

8月30日、衆議院選挙の投票が行われました。民主党が大勝、政権与党自民党公明党はあわせても過半数を大幅にわりこむ惨敗となりました。政権交代が現実のものになったのです。戦後はじめてといってよい、自民党自民党が中心の政権からの、変化です。大きな意味を持つものと思われます。

鳥目の会はそもそも小泉内閣(自公両党が政権党)が、国会で言えば、民主、共産、社民党などの反対を無理に押し切って、米軍に追随して自衛隊イラクに派兵したことがきっかけとなってスタートしました。それがグリーン九条の会にもかかわることになっていきました。

選挙結果でいうと、圧倒的過半数民主党、そして現状維持だった共産党社民党ですから、有権者の民意は自衛隊イラクにということに対しても厳しく示されたと思いました。声をあげたことがどうだったかということは、あとでの検証はなかなか難しいものです。でも、こうしたことでうれしさを味わうことはまた格別な体験になりました。

この場合は、鳥目の会が一貫して言ってきたことが間違っていなかったという裏打ちをされたことになります。さらに、あわせて思ったことがあります。当時は自衛隊派兵が必要なのではないかと考えていた人たちが、かなりそれを変えたということです。当時の世論調査では賛成反対が真っ二つでした。「過ちをあらたむるにはばかることなかれ」という言葉がありますが、有権者の中には、表立って口にだしたり行動しなくても、投票ではその実践をした人が間違いなくいるのです。

自民党公明党の国会議員たちは、ついにそのことなしに総選挙に臨みました。それも結果につながったと私は思っています。「過ちを正すにはばかることなかれ」という言葉、自分でもかみしめる機会になりました。

以上 (あほうどり) 090901