中島岳志さん道新で語る「有権者は我慢覚えよ」

9月6日(日)北海道新聞朝刊「政権交代 シリーズ証言 第6回」で、北海道大学公共政策大学院准教授 中島岳志(なかじま・たけし)さんが、発言しています。

題して「有権者は我慢覚えよ」。今回の総選挙での政権交代についてと今後についての、きわめて冷静な判断を示してくれていました。密度の濃い内容です。

今世紀の内閣支持率の乱高下をみても、「『意見』を持って支持を決めているのではなく、あたかも芸能人の好感度ランキングと同じように、気分で首相の支持を決めている」

有権者は我慢することを覚えるべきではないか。−−ぶれているのはむしろ国民のほうである。首尾一貫したモノの見方をして冷静な判断を重ねない限り、デモクラシーは成熟しない。」

現在の小選挙区制度にやはり、問題があるとして、中選挙区制にもどすことを考えるべきとも言っています。

「選挙戦を通じて、民主党自民党も思想の軸、理念やビジョンがはっきりしていないことが明らかになった。」として、民主党自民党のこれからについても言及しています。

たいへん参考になり、視野を広げる内容の指摘示唆と、私は受け止めました。

ちょうど同じ1面の「卓上四季」、「ペシャワール会」(中村哲代表)について書いていました。今年の夏、アフガン現地の人と建設を続けてきた水路の最後の水門が開通したそうです。中村さんは会報に書いているそうです。『(事業を)支える良心が日本や現地にある』

構えた言い方になるかもしれませんが、日本の将来や平和を考える上で、両方とも私が考えさせられた内容でした。

以上 (あほうどり) 090906