「密約」問題、解明進みそうです

9月16日、鳩山由紀夫総理大臣が選出され、民主党社民党国民新党による連立内閣がスタートしました。

岡田新外相、日米間の密約問題、調査を命じました。沖縄返還での密約、核もちこみでの密約など、解明進みそうです。これまでさまざま言われてきましたが、これまでの自民党ないしは自民党を中心とする政権は、一貫して存在を否定してきました。それが実際はどうであったのか、明らかにされることになるでしょう。調査結果次第では、戦後政治史の新たな1ページを開く可能性もあります。

山崎豊子さんの小説「運命の人」、密約をめぐる出来事を取り扱いました。現在の機運にやはり大きな力になったのではないでしょうか。

話は変わりますが、18日衆議院の各常任委員会の委員長も決まりました。驚いたのが外交委員長に民主会派として鈴木宗男氏を押したことです。他の委員会の人事は一括で議長指名でしたが、外交委員会だけは反対がありそうもいかず、議長判断で分離採決という事態になりました。

鈴木宗男氏に関して言えば、2002年にあっせん収賄罪で逮捕され、衆議院議員辞職勧告決議案が全会一致で採択されています。裁判は1審、2審で有罪、年内にも最高裁判決と言われています。その判決次第では、議員の立場にもかかわることになります。鈴木氏はなおさら衆議院議員のポストにしがみつき、逮捕後も当選してきました。それも大いに問われる立場です。

自民党公明党共産党が、刑事被告人が委員長にとはとんでもないと反対したことは、まことに当然ではないでしょうか。北海道では総選挙で鈴木氏を支持する票を民主党もあてにしたということがありました。それだからといって、常任委員会委員長に押せるものでしょうか。はなはだ疑問です。

田中秀征氏によると「自民党は老朽住宅、民主党仮設住宅」だそうです。仮設住宅のとんでもない工事間違いをもうしてしまったということでなければと心配になりました。「密約」解明の舞台のひとつで大事な外交委員会なのですから、なおさらです。

以上 (あほうどり) 090919