旭川で加藤多一さん、大江健三郎さんの講演を聞きました

11月7日(土)午後、旭川市のトーヨーホテルで九条の会主催の第8回憲法セミナーが開催されました。

憲法第9条と戦争の記憶」と題され、童話作家加藤多一さんと作家大江健三郎さんの講演がありました。開会あいさつはあさひかわ九条の会の三浦光世さん、800名以上の参加でした。グリーン九条の会としても私含め2名札幌から参加しました。

加藤さんは、自らの戦争体験をお話され、大江さんは同じよびかけ人だった加藤周一さんの思い出を中心に語られました。それぞれ心に染み入るような内容でした。おふたりに共通する内容としては、何かのときにこれはと思ったこと、それが九条の会の活動に踏み出す時などにふんぎりを与えてくれたということがありました。

北海道在住の加藤さんのお話ははじめてではありません。平和、憲法といったテーマでも一度ではありません。しかし聞くたびに重複する内容も含めて新鮮な印象を与えてくれています。なぜそうなのかといつも感心させられるばかりです。

大江さんは故加藤周一さんとの共有体験に時間をさいた話でした。かえって具体的で身近に感じたことにもなったかもしれません。東大で渡辺一夫さんの後輩なり弟子としての立場であったこと、それからのご縁が続き、九条の会でも一緒に呼びかけ人となったこと、などなど。大江さんのサイードバレンボイムにかかわるエピソードの披露は臨場感にあふれるものでした。

講演あとの質疑のなかでは、やはり九条の会のひろがりをさらに進めていくかが関心の高いものでした。

催しの成功のために旭川の各九条の会、たいへんお力を尽くされたようです。おかげで機会が私たちにも与えられることにもなりました。お世話になったこと感謝いたしております。

以上 (あほうどり) 091110