「沖縄県民斯ク戦へり。県民ニ対シ後世特別ノ御配慮ヲ賜ランコトヲ」

太平洋戦争末期、沖縄は戦場になりました。軍人のみならず住民も多くの犠牲をだしました。「沖縄県民ーー」の言葉は、海軍沖縄方面根拠地司令官だった太田実中将が戦死前、海軍次官に送った電文の末尾の文章です。史蹟となっている旧海軍司令部壕などで目にすることができます。

後世、戦後という意味でも、基地の島沖縄として、県民はたいへんな負担と苦労をしょってきました。今、米軍海兵隊普天間基地移設が大きな問題として焦点があたっています。

県民の多数の意見は、県外国外の移設です。以前の自公政府は県内移設での態度でした。その意をくんだ、現沖縄県知事、移設予定地の現名護市長は、国が決めることだからということで容認姿勢でした。それにもかかわらず、押し切るところにはいっていません。政権交代後の新政権、その着地点をどうするかで、なおさら右往左往しています。

どうやら決着は来年に持ち越しです。県民の気持ちを組み上げた解決にはたしてなるのでしょうか。12月5日の読売新聞、12月6日の日本経済新聞鳩山首相の発言や周辺の動きを、報道しました。注目すべき点もうかがわれる内容です。

時間をかけることで見極めたいし、いろいろな意見にも耳を傾けたいということであれば、鳩山首相を支持し応援するというのが、私の気持です。英断を望みたい、太田中将の気持にも応えて、となってほしいのです。

現実を直視する事、そのなかに解決の道があるでしょう。米国の勝手な軍事的ご都合の先に、未来があるとはとうてい思われません。日米関係の構築のためにも、そうのはずです。

大手マスコミの報じ方、何を思って「米国の懸念」ばかり伝えているのかと思ってしまいます。国民主権、民意、それからみても、率直なとらえかたではないように感じるのは残念です。

鳩山首相、国民目線でがんばってください。愛国心からいってもそうだろうと思うのですが。

以上 (あほうどり) 091209