「東北・関東大震災」と原子力発電所被災事故

2011年3月11日、日本の歴史の中でも語り継がれる1日になるでしょう。午後にマグニチュード9.0という超巨大地震宮城県沖を震源地として起き、東北地方に震度7という地域さえありました。地震の呼称いろいろあるようですが、ここでは最初に聞き覚えた「東北・関東大震災」との言い方にさせてもらいます。

地震津波による被害はまだ全貌が明らかになってはいません。数万人の死者だろうという推定にいまのところなっているようです。

亡くなった方々被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

それだけでもはかりしれない被害ですが、それに新たな深刻な問題が起きています。しかも進行中です。

東京電力福島第一、第二発電所地震のため、機能停止、冷却不可能となったため、炉心溶融を含む事態が起こりました。それがどの程度の進行となるか、1週間たった今、まだ見通しも立たない状況です。送電線をあらたに引き込み、核燃料の発熱をおさえるための恒常的送水を実現するための懸命の努力が現地ではされています。うまくいくことを心から願うものです。取り組まれている自衛隊、警察、消防の方々、本当に体を張っているのです。

現状で、スリーマイル原発事故なみかそれ以上、チェルノブイリ原発事故以下というところではないでしょうか。これまでの世界最悪の原発事故と並ぶ事態となっています。19日現在の状態でとどまるかどうか、日本国民はもとより世界中がかたずを呑んで見守っています。

今の事態程度でとどまったとして、すでに明らかになった今後の問題が当面のことでも山積しています。

少なくとも6基ある福島第一原子力発電所、どうあれ再使用不可能なものとなりました。それを欠いた東京電力のこれからの運営と電力供給、たいへんな綱渡りを強いられるものとなっていくでしょう。

東京一極集中の首都圏、交通、流通のこれから、どう仕事や生活の困難がでてくるのでしょう。一見「便利」「なんでもある」の影に、問題がはらんでいたことも改めて浮き彫りにしれくれました。

地震で、今日本の自動車メーカーの国内生産が直後軒並みストップしました。効率化集約化を徹底したことでの、ある部品生産がストップすると、結局完成品精算ができなくなったのです。自動車にかぎらぬ事例が明らかになっていくでしょう。

震災の被災者の受け入れ居住先(地震の直接被害者だけにかぎっても)を全国で対応していかなくてはなりません。原発関連で増える程度はまだこれからです。

ぱっと思い浮かんだだけでもこれだけあります。気持ちをひきしめ、新たな思いで、復興と支援に心をあわせていかなくてはなりません。

世界からも支援と激励、よせられています。ありがたいことです。それも受け止めていくこと、大事なのです。

とりあえずのこと書きました。原発の問題点、私も知識としていくらかは持ち合わせていたつもりでした。しかし今回のことから、声にだしていない(単なる原発反対原発賛成にとどまらない範囲で)私だったということにショックを受けました。事態の責任、自分にもないわけではなかろうと意識したからです。残念な思いです。

以上 (世話人) 110319