6月21日日米安全保障協議委員会(2プラス2)の「合意」には驚いた

2011年6月21日に米国で開催された日米安全保障協議委員会(2プラス2)は、4年ぶりの開催だそうですが、合意文書を発表して終わりました。日米両政府としての合意ということになります。それなりに重いものということです。

マスコミ報道などでその合意内容の概略を知らされた程度の認識ですが、誠に遺憾な内容と私は受け止めました。その気持少し述べたいのです。

米国の要求することは丸呑み、いっそうの対米従属を続けるという、合意内容と報じられています。例外なくその点は共通のマスコミ認識です。

米軍普天間基地移転に関してだけでも、代替の名護市辺野古案でしかも「V字案」の最後の持ち出しです。過去に自民党公明党が進めたこと、それを民主党も追認し、進めようというのです。日本側の意見主張は何であってどうだったのでしょう。日本国家からの姿勢はなにもないように見えてなりませんでした。

沖縄県の姿勢は、普天間基地県外移転辺野古建設反対で、大勢一致しています。それについての考慮の気配すらない合意内容であれば、おかしなことをやっているといわざるをえません。

本日、6月23日は、「沖縄県慰霊の日」、沖縄での戦闘終結とされる日の66年目の日です。その2日前に、「2プラス2」の新合意、きわめて意図的と考えざるを得ません。日本政府の最高責任者であり「2プラス2合意」を容認する菅直人総理大臣、沖縄県での慰霊の日式典に出席しました。政治屋(政治家とはとてもいえません。ご商売をされている何々屋さんとかには悪いのですが、他の言葉を思いつかなくて。)の面の皮の厚さ、私の考えているよりさらに厚いもののようです。改めてわかりました。

やはり間違っていると今の日本政府の姿勢についても思いました。今後改めることになっていくよう、私も微力を尽くします。日本を大事にする日本人、さらに多くしていかなくてはなりません。それに応える政治家が圧倒的多数になること、することを含めて。

まあどうあれ、気づいたときからの一歩一歩をやっていくことが、自分としてのことですが。少なくともその気づきの新たな一つを6月21日は与えてくれたようです。

2011年6月23日 前荷 進