上田文雄札幌市長「泊原発プルサーマル計画凍結申し入れ」を評価する

6月30日上田文雄札幌市長が、北海道電力に対し、北海道の泊原発で3号炉として建設中で来年春稼動予定のプルサーマル発電所について、凍結を要請の申し入れをしました。国と北海道とに対しても、関連した要請書を提出しました。

今3・11台震災による東京電力福島原子力発電所事故(未収束で推移)が起こりました。まったくの人災であったことが、ますますはっきりしてきています。稼働中、建設中の原発をかかえる各地の心配や懸念も高まる一方です。

老朽化しさらに予想される東海地震の最危険地域に立地している、静岡県浜岡発電所は、運転停止措置が政府によりとられました。さらに、浜岡原発廃炉を求める訴訟が地元住民や地元市長、さらには城南信金理事長の含む原告団の提起によりはじまっています。これは、これまで国策としての原発推進を追認してきた司法に対する厳しい問いかけにもなりました。

これからの日本をどう考えていくか、どう行動していくか、国民ひとりひとりが問われています。意識して生きていかなければならない時代にはいったのです。

そうした中、上田文雄札幌市長の取った行動、時期にかなった要請と、私は評価しています。「脱原発」のうねりのひとつとして、政令都市首長が発言することは決して軽いものではありません。上田文雄氏の判断と行動、それなりに評価させてもらうことにしました。

2011年7月4日  前荷 進