五十嵐仁「政治改革提言」

9月15日「しんぶん赤旗『いま言いたい』」欄に、政治学者五十嵐仁氏(法政大学大原社会問題研究所所長)が発言していました。これからの政治改革への提言です。

たいへんよくまとまった形で本人の提言内容を知る文章でした。要旨を紹介します。

今の日本政治の劣化は、1994年の「政治改革」の失敗としています。
「企業・団体献金を禁止せず政党助成金を導入し、小選挙区制を中心とする選挙制度にに変えたために、政治は機能不全を強め解体の危機に瀕しました」

ですから解決のためには上記2点を改めることと言います。
「企業・団体献金を禁止し、小選挙区制を廃止して比例代表制的な選挙制度に変える、本物の政治改革を断行するしかありません」

今の小選挙区制の害悪を5つ列記しています。

2大政党化による中小政党の排除
理念・政策に基づかない政党の誕生
2大政党の政策的接近
短期間による多数派政党の入れ替わりとねじれ現象の発生
大連立への誘惑が生じる半面、それが困難になる

簡明でわかりやすいと受け止めました。

五十嵐氏の発言、自分もはたしてそう受け止められるか、考えていこうと思いました。

2011年9月22日 前荷 進