橋下徹大阪市長は、文楽協会に謝罪し、補助金を倍にすべきだろう

8月24日スポニチのインターネットニュースによれば、橋下徹大阪市長文楽協会への補助金打ち切りを記者団に語ったそうです。

大阪市橋下徹市長は24日、文楽協会への補助金削減問題をめぐり『公開の意見交換ができないということなので、執行は断念せざるを得ない。残念な結果になった』と延べ、凍結している2012年度の補助金は執行しない意向を表明した。

 『税を使わずに自由にしたらいい』とも述べ、現状のままでは文楽協会への補助金自体も打ち切る考えも表明。文楽協会への意見交換の働き掛けをやめる考えもしめし『税を投入しないことになれば、一切、文楽については口を出さない』と突き放した。市役所で記者団に語った。(以下 略)」

この記事の橋下市長の発言、本人の教養・哲学を卒直に示しているなあと、まず感心しました。腹に溜めておけない性格なのでしょう。

私は大阪府民でも市民でもありません。それでも橋下市長が、文楽について、何かとめくじらを立てて発言しているようだとしばらく思っていました。すでに内容はいろいろ報道されていますから。行き着く果てが、いいがかりをつけての「いじめの実践」であるとは、本当に残念です。まずやるべきことは、これまでの数々の「誹謗中傷発言」を釈明する公開討論会を十分時間をとって開かれた形でおこなうべきです。その覚悟も自覚もないようですから、ツィッターおたくの言いっぱなしで迷惑をかけているだけでしょう。市長だから始末が悪いのはこれも残念です。本人の無知と無理解を、ひとのせいにしている、そんなレベルの人間だと知らせることは、分別ある行為とは思えないのですが。

しかし、橋下氏にはがっかりしました。ツィッターには多くの読者と支援者がいるといわれていますが、質とレベルは、どうなのでしょう。ご本人のあおりに対して、面白い、共感、同感でワーツとでは、うっぷんばらしの対象を見つけた方々の、「ストレス解消法」となっているのかもしれません。世の中それほどひどいからそういうふうにもなる、との実例でしょうか。

橋下氏は「ずるい」ことは確かです。テレビなど目だつところで、瞬間的コメントしか時間がとれないようなやり方にきわめて長けている。勝手に勝てる土俵にしかでず、あとはツィッターなどでの書き散らしとほっかむりです。テレビの申し子の一人なのでしょう。しかもいい意味ではなく悪い典型で。出さして味をしめたテレビ局もたいしたことがないと思いますが。

維新塾の参加者でのダブルスタンダードの露呈への強弁、従軍慰安婦問題での歴史修正主義追随の立場表明、ここ最近のふたつをとってみても、おやおやです。誰であっても考えてものを言っていただきたい。ツィッターの言いっぱなしを見ても、虎の威を借りる狐に見えてしまいました。

それらの大きな問題でも引き続きやってくれているばまだしも、迷走のひとつが文楽協会へのいじめ拡大です。これではますますいただけません。

橋下徹大阪市長文楽協会には失礼と非礼、自分の無知無理解を詫びるべきでしょう。補助金もすみやかに執行すべきです。いや倍にしてもよいのでは。

2012年8月25日 世話人