自民党の5つの大罪?

札幌で、元通産官僚(現経済産業省)の古賀茂明氏氏の講演を聞く機会がありました。講演のなかで私が注目したのは、自民党が総選挙で復権し、今安倍内閣となったことに対し、手放しで評価しているわけではないことでした。

自民党が政権を追われたのは5つの大罪を犯し、それを有権者に厳しく問われたからだ。今回の復権、それを反省して今後にのぞもうとしているのだろうか、との問いかけが、聞いている人々にありました。

その5つの大罪とは、項目を列記すると以下のようになります。
(1)借金大国にしたこと
     景気対策と称して公共事業の大盤振る舞い。1000兆円の借金のうち900兆円は自民党時代の積み上げ
(2)少子高齢化の対応をしなかったこと
     1兆円使えば相当変わる、ただ効果は子どもたちが社会に出て行く20年後。逆に言えば、20年前30年前に
    分かっていたことを何もしてこなかった
(3)成長できない経済をつくったこと
     先進資本主義国で日本だけが20年間成長していない
(4)原発
     電力会社まかせ・安全神話への責任
(5)外交・安全保障
     国交回復時の沖縄・尖閣諸島問題の中国側申し出の黙認以降の経過がある。これから強気では問題が大きい

自民党の5つの大罪」、なるほどの提起と私も考えていくことにしました。古賀氏は、接している政治家にどんどん自分の意見や質問をぶつけていってほしい、それがこれからの政治に必要なことだ、傍観者ではすまされないし許されないと、しめっくっていました。

傾聴に値する意見と受け止めました。政治は国民ひとりひとりのものでなくてはなりません。そのためにも自分の考えをまとめていかなくては。

2013年3月30日 世話人