7月29日麻生太郎副総理発言

7月29日、麻生太郎副総理(自民党)が、「国家基本問題研究所」のシンポジウムで、「問題発言」を行いました。

『(ドイツでは)ある日、気がついたら、ワイマール憲法もいつの間にナチス憲法に変わっていた。誰も気がつかないで変わった。あの手口、学んだらどうかね』(赤旗日曜版8月11日号)との発言を行いました。海外マスコミはじめ多くの批判の声があがることになりました。

ナチスによる戦争犯罪の追及を続ける民間団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部=米ロサンゼルス)は7月30日、抗議声明を発表。「ナチスが権力を握り、世界を地獄の底に陥れたことを麻生氏は忘れたのか」と強調しました。』(同)

『彼は日本人の顔に泥を塗りました。(作家 米谷ふみ子)』(同)

麻生氏、批判の高まりの中、該当発言部分は「撤回」しましたが「謝罪」していません。「誤解」を与えた発言と、ごまかそうとしているように思えます。

日本国憲法を変えようという主張をしている麻生氏らは、国会の改憲決議要件緩和を主張しています。安倍首相、麻生副総理などの改憲の考えは、よくよく眉につばをつけて、見ていく必要があることが、ますますハッキリしたのではないでしょうか。

敗戦に至るアジア・太平洋戦争は「15年戦争」とも言われてきました。「15年戦争肯定論」であることを、率直に私に明らかにした麻生氏。少なくとも日本人だけは、発言をとがめず忘れてくれることと、思っているのでしょうか。ご本人の認識、たいへん楽天的と受け止めざるをえません。いいのがれとごまかし、争点ぼかし、で、安倍氏麻生氏の本音、ずるさを、いつまでも見抜けない日本人ではありません。

それはまったく間違っていると言わなければならないでしょう。私も、米谷さんと同意見ということを理解しました。恥をぬぐう努力は、していかなくてはなりません。世界からバカにされ、心配される日本では、未来は暗いですから。

憲法9条の持つ意味を改めて教えてくれた出来事でした。現憲法を受け入れた先人に学ぶ時です。

2013年8月9日 世話人